誰でも新しい場所へ就職する時には、新しい仕事への夢や希望に満ち溢れているものです。しかし、どんなに自分に適した仕事であっても、長い社会人人生の間には、辛いことや苦しいことがたくさんあります。生き生きと楽しそうに働いている人でも、常に順風満帆でいられるわけではありません。いくら仕事が好きな人であっても、一度も辞めることを考えたことがないという人は、ごく珍しいのではないでしょうか。人は誰でも壁にぶち当たった時には、つい安直な選択をしてしまいがちです。
仕事が大変で心身が辛い時、自分の手には負えないような困難な仕事を命じられた時には、今の仕事ほど嫌な仕事はないと考えてしまうこともあります。ただし、そこですぐ仕事を辞めるというのはあまりにも早計というものです。仕事が大変ならば、上司や同僚と相談して仕事の配分を見直すなど、工夫次第で今の状況を変える手立ては幾らでも見つかります。辞表を出すのは、全ての手段を講じた後からでいいのです。仕事を辞めたくなった時には、まずその理由を分析して、今の状況を抜け出すための方策を考えましょう。全ての方策を検討して、それでも事態が好転しないと判断した時には、改めて転職を考えればよいのです。