ブラック企業の定義とは?応募前に見極めよう

会社で働く人にとって、企業内の労働環境や雇用条件、そして実際の働き方は重要です。
雇い主と労働者は、基本的に契約に基づく対等な関係ですから、どちらかが約束を破ることは許されないといえます。
当たり前ではありますが、働きやすく魅力的と評価されている企業は、基本的なルールや約束を守って人を雇い、そして仕事に従事させています。

一方、ブラック企業を一言で表すと、これらの基本が守られていないのが特徴で、様々な問題を孕んでいると考えられます。
例えば、長時間労働やサービス残業の常態化に留まらず、社内の雰囲気や無言の圧力によって、強制されてしまっているのも問題です。
規定の終業時間に帰宅出来ることはまずなく、残業後に飲みに付き合わされる、といったケースも存在します。

また、辞めようと思っても辞められず、数年単位で転職を先延ばしにしてしまうこともあり得ます。
これは、短期間で転職するデメリットによる心理的な側面と、会社側が辞めさせない為に嫌がらせを行う二つが挙げられます。
前者は今後の転職に響くので、ブラックだと気が付いてから悩み始め、転職しても問題のない期間まで我慢してしまうことが少なくありません。
逆に、後者はマイナスの歪な一体感が職場に蔓延り、勝手な都合で辞めるのは悪いこと、という間違った価値観の押し付けが切っ掛けになっています。

円満退職は難しく、泣き寝入りしてしまうケースも珍しくないので、就職を決める際は事前に企業を分析して、良し悪しを見極めることが肝心です。
もし、現在の職場がブラックだと気が付いた場合は、今からでも現状を把握出来る記録を集め、退職に向けて動き出す必要があります。
追い詰められたり疲れ切ってこともありますから、潰されてしまう前に現実的な退職方法を検討する、これが心や体と健康的な働き方を守るポイントとなります。