インテリアデザイナーの仕事内容は多岐に渡りますが、飲食店の内装などもその1つです。飲食店は提供する料理の国籍や、手軽なファーストフードから高級なコース料理まで、親しみやすいインテリアにするか高級感を全面に出すかなどで違ってきます。
まずはお店のコンセプトからですが、時にはコンセプト作りから関わったり、逆にオーナーサイドにトレンド調査などに基づいた提案をすることもあります。また店にとって大事な集客力や利益の追求なしには運営が成り立ちません。どれぐらいの予算をどれくらいの期間を持って回収するのかで、内装工事に充てる予算計画や借入返済計画もあります。お店の中に何席を設けるのか、どれぐらいの回転率を求めるのか、それによってお客さんの座る椅子の高さやテーブルの高さなども変わってきます。最低限の人体寸法はありますが、リーズナブルな料理提供で回転率を求める場合はカウンターなどを使って椅子の高さも高めにするなどの配慮が必要です。逆に高級な単価の料理を提供するならゆったりとした椅子に低めの広いテーブル、くつろぎ感を与えるクロスの素材やときには食器選びにまでかかわります。お客さんに満足度を与え、また足を運んでもらえるお店作りにすることが、依頼主のニーズに応える事でもあります。