現在、CGの技術が進歩しており、様々なところでその技術が使われています。特に、映像の分野において使われていることが多く、アニメや映画、今話題のVTuberなど、身近な存在になっていますよね。最近ではフルCGで作られているアニメも多く、注目が集まっています。
CGアニメとセルアニメの違い
最近増えているCGアニメとセルアニメ、具体的に何が異なるのでしょうか。違いを見ていきましょう。
【CGアニメ】
最近では、「ドラえもん」の映画や、テレビアニメで放送された「宝石の国」などがフルCGで作られたことで話題となりました。
CGアニメは、パソコンでセル画のようなものを作成し、グラフィックを合わせて作成されます。フルCGで作られたアニメーションの方が、セルアニメよりも効率的に作成することができ、比較的楽で綺麗だと言われています。
CGで描かれるキャラクターや建物など、実写と見分けがつかないくらい精巧に作られるようになりました。また、モーションキャプチャーという技術を使えば、人間が動いたままの動きでキャラクターを動かすことが可能となります。そのため、セルアニメよりもより人間らしく、滑らかな動きをキャラクターにさせることができます。
【セルアニメ】
セルアニメの代表といえば、ジブリのアニメ映画があります。また、現在作られているアニメの多くがセルアニメによって作られています。
セルアニメは、1秒間に25枚以下の静止画を連続させることでキャラクターを動かします。セル画は透明なので、背景や人物の特定の部分だけを動かすことが可能です。
CGアニメとは違い、多くの人がそのアニメのセル画を描いているため、多少のズレなどがあるのが特徴です。ですが、それはセルアニメならではの良さでもあります。セルアニメに感じる温かみや細かい技法は、人が1枚1枚丁寧に書いているからこそ表現できます。
CGアニメを作り出すのはCGアニメーター
CGアニメを作り出すのは、CGアニメーターと呼ばれる人々です。CGアニメーターは3DCG制作ソフトを使って、キャラクターなどの動きを作り出したり、効果を加えたりしてアニメを作ります。作業を細分化すると、モデリング、テクスチャリング、アニメーション、ライティング、レンダリングなどに分けることができます。
モデリング
まずは、建物やキャラクターといったアイテムを形作る必要があります。この作業をモデリングといいます。
3DCG制作ソフトには、もともと立方体や円柱といった基本となるオブジェクトが存在します。これを使い、目的の形になるように少しずつ整えていきます。
テクスチャリング
モデリングでオブジェクトを作成できたとしても、そのままではモノクロでのっぺりとした印象です。そのため、物体に画像を貼るテクスチャリングを行います。
色や模様を変えられるのはもちろん、金属や氷といった独特な質感も表現できます。
アニメーション
物体やキャラクターに命を吹き込むのが、アニメーションの作業です。
例えば自転車を押して歩く映像なら、人間の脚やタイヤ、チェーンなどを動かさなければいけません。このように、動くはずの部分が動くようにソフトを使って表現します。
ライティング
より完成度を上げるために、光量を調整するライティングの作業を行います。
ライティングといっても、ただ明るくするだけではありません。明るさを変えることで、どこか不気味な雰囲気や、不穏なイメージを与えることもできます。
レンダリング
ここまでの作業が終わったら、レンダリングです。
3Dで作成されたシーンを、2Dの映像や画像に変換することを指します。テクスチャや光の調整が多かったり、オブジェクト自体の数が多かったりすると計算に時間がかかります。
これらの技術を一つに結集させることで、CGアニメを作っています。
CGアニメーターに求められる力
CGアニメに興味があり、CGアニメーターになりたいと思っている方もいるでしょう。CGアニメーターになるには、世の中にあるものをCGで表現するための観察力が必要です。
また、ファンタジーの世界や未来の世界など、作り出すのは現実世界にあるものだけではありません。存在しないものを作ることがあるため、創造力も求められます。
それだけでなく、世界にあるものないもの関わらず、想像したり、観察したりしたものを表現するデッサン力が必要となります。また、CGアニメも各部署が協力し合ってアニメを作ることから、コミュニケーション能力も求められます。
CGアニメーターになりたいなら専門職大学がオススメ
CGアニメーターになるためには、特別必要な資格はありません。しかし、CGソフトを使いこなすスキルが必要になります。そのため、CGソフトの技術を学べる専門職大学がオススメです。
例えば、国際工科専門職大学があります。国際工科専門職大学には、「CGアニメーションコース」というコースがあり、CGや制作の一連のプロセスを学ぶことができます。
また、CGの技術だけでなく、CGを使って映像を作るための、映像コンテンツ制作に必要な技術や理論の授業もあります。臨地実習も併せて確実な技術を身に着けることができるカリキュラムが組まれているので、基礎から応用まで学びたい方にオススメです。
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CG技術は奥が深く、どんなものでも作り出すことができます。しかし、それには確実な技術を身に着けることが必要です。基礎からしっかりと固めて、社会に出た時に即戦力となれるよう、専門職大学でしっかりと学びましょう。
まとめ
CGアニメとセルアニメでは、用いられている技術が異なります。フルCGで作られたアニメーションの方が、セルアニメよりも効率的に作成することができ、比較的楽で綺麗だという魅力があります。
CGアニメやVTuberのような3Dモデリングが使われているコンテンツに興味がある方は、CGソフトの技術を学べる専門職大学に進んでみてはいかがでしょうか?